2017年より、東京国際フォーラムに会場を移した「サロン・デュ・ショコラ」。エムアイカード会員限定、2月1日(水)の特別招待日に編集部も参加してきました。注目のチョコレートをどっさり買い込んできたので、ご紹介したい品がまだまだあります(笑)。今回レビューするのは、スイス・ベルンで生まれた新進気鋭のショコラティエ、トーマス・ミュラー(THOMAS MÜLLER)による一品、「ショコラ アソート(9個入)」。彼が得意としている、お酒を使ったボンボンショコラの詰め合わせです。
“ゴールド×ブラック”の高級感あふれるパッケージ。その中には、惑星を彷彿させるマーブル模様のドーム型ボンボンが9個入っています。気になるお味は、ゆず風味のガナッシュ「ユズ」/ライム&ショウガ風味のガナッシュ「ジンジャー」/アブサンとレモン風味な「アブサン」の3種類。メジャーな食材と言える「ユズ」「ライム」に対し、異彩を放っているのはやはり「アブサン」でしょう。
アブサンは、“魔性の酒”や“禁断の酒”といった異名を持つ薬草系リキュール。ピカソ/ヘミングウェイ/モネ/太宰治といった作家やアーティストが、インスピレーションを引き出すために愛飲したと言われています。使用されているニガヨモギの香味成分ツヨンには幻覚作用があり、作家たちは心身に異常をきたしたとか、人生を破滅させた……なんていう話も。もちろん、現在のアブサンに幻覚作用はありませんが、とにもかくにも“いわくつき”のお酒なんです。
以前からそんな噂を耳にしていた編集部は、少し怯えながら「アブサン」をパクリ(笑)。……しかし、アブサンに対する怖~いイメージは一瞬で吹き飛びました! これは、なんというか計算し尽くされた大人のおいしさですね。たっぷり詰まった濃厚なガナッシュは、トロっとなめらかな舌触りが絶妙。鼻を抜ける香草のフレーバーと上品な甘み、その余韻に酔いしれること間違いなしです。「お酒は苦手……」という方でもおいしく食べられるのではないでしょうか。強いお酒を使っているのにエグさを全く感じさせない、トーマス・ミュラー氏のセンスが冴え渡る逸品でした。
なお、「サロン・デュ・ショコラ」会場では、アーモンドマカロンとアマレットを組み合わせた「アソート アマレッティー アマレート(9個入)」や、ラム酒に漬けたプルーンをガナッシュで包んだ「トリュフ ヴィエイユプルーン(8個入)」なども販売されていました。確かなおいしさと斬新さを兼ね備えたチョコレートをお探しの方は、要チェックです!
[DATA]
購入場所:東京国際フォーラム ホールE
ブランド:トーマス・ミュラー
価格:5,940円(税込)
購入日:2017年2月1日
賞味期限:約1.5ヵ月(2017年3月18日)
保存方法:湿気の少ない涼しい場所に保存(15℃~18℃が最適)
内容量:9個
原産国:スイス
特定原材料名表示:乳、酒
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