チョコレート好きの方なら、“Bean to Bar(ビーントゥーバー)”という言葉を聞いたことがあるでしょう。カカオ豆の仕入れや選別から、チョコレートになるまでの焙煎、成形といった全工程を一貫して手がける製造スタイルを指した言葉です。
一般的には、製菓用のチョコレート“クーベルチュール”を加工していく製法が多く、もちろん美味しさに問題はないのですが……。味の個性を出しにくいという側面も。一方で、“Bean to Bar”なチョコレートは、使用するカカオのテイストが際立つ、独特の味わいを生み出しているもの多いと言えます。“こだわりの味”を楽しめることから、近年注目を集めている製造スタイルです。
京王百貨店 新宿店で開催中のイベント「Keio スイーツフェア」に出店中のアンチドート(Antidote)も、“Bean to Bar”をコンセプトに掲げるブランド。アリバナショナル種というエクアドル産のカカオ豆を使用し、さまざまなチョコレートを生み出しています。その中から今回は、ローズソルトで塩漬けされたレモン「77% ローズソルト+レモン」をご紹介しましょう。
ブランドロゴが入った、ダークな色合いのタブレット、その裏面を見てみると、細かく刻まれた食材がチョコレート一面に混ざっています。これは、ローズソルトで塩漬けされたレモンなのだとか。早速いただいてみると、ほど良い苦味と酸味を味わうと同時に、かなり強めの塩気が口の中に広がりました。そのせいか、カカオのビターテイストが中和され、だんだんと甘みが現れるという、味の変化を楽しめます。カカオ自体が持つフルーティーな味わいによって、後味もスッキリとした印象です。苦味、酸味、甘み。1口だけでさまざまな味わいを堪能できる1枚でした。
「Keio スイーツフェア」の開催期間は2月14日まで。アンチドートの商品は会場フロアの「世界のチョコレートバー」というブースで購入可能です。複数のブランドによる“Bean to Bar”なチョコレートが陳列されているので、併せてチェックすることをオススメします。
[DATA]
購入場所:京王百貨店 新宿店 7階=大催場 Keio スイーツフェア
ブランド:アンチドート
価格:1,404円(税込)
購入日:2019年2月7日
賞味期限:約8か月(2019年9月)
保存方法:冷暗所(16℃~18℃)で保存
内容量:65g
原産国:エクアドル
特定原材料名表記:なし
アンチドート/京王百貨店 新宿店
購入店舗所在地※この記事の情報すべて、購入日時点のものです。